ダイカストの⽋陥「鋳巣(いす)」
⾦属加⼯の⽋陥ダイカストの鋳巣
⾦属加⼯品の⽋陥として、「キズ」や「⽋け」「汚れ」「クラック」などさまざまなものがあります。
特にダイカスト*においては「鋳巣」(いす)が問題となっています。
ダイカストに鋳巣が発⽣するリスク
「鋳巣」は⼤きく「引け巣」「空孔」の2種類に分かれます。「引け巣」とは、ダイカストに発⽣する複雑な形状をした空洞のことです。
ダイカストを溶融状態から凝固する際、体積変化(凝固収縮)を補完できず空洞が発⽣します。ダイカスト内部に空隙が発⽣する引け巣を「内びけ」、ダイカスト表⾯がへこむ⽋陥を「外びけ」と呼びます。
ダイカスト内部や外部にこのような「鋳巣」が発⽣することで、引っ張り強さや伸びが減少し、脆く壊れやすくなるリスクがあります。
そのため製造⼯程で⾒つけるための確かな「検査」が必要となります。
※ダイカスト: ⾦型に溶融した⾦属(溶湯)を圧⼊することにより、⾼い⼨法
精度の鋳物を短時間に⼤量⽣産する鋳造⽅式のこと。ダイキャストとも⾔われ
る。鋳造法だけでなくダイカストによる製品のこともいう。
鋳巣の種類と特徴
ダイカストの製造⼯程において空気が抜けきらず、その空気が抜けていない部分がへこむ
ことがあります。その⽋陥が「鋳巣」です。