私は車の運転が好きです。
学生時代、車好きの友人の影響で中古車を購入して、河川敷のダートコースでタイムを競ったり、未舗装の林道を見つけてはただどこに抜けるかが知りたくて走ってみたり、草ラリーに参加したり・・・とにかく車が好きでした。
初めて買った新車が初代RX-7(マツダ・サバンナRX-7)。
ショールームに展示している白のRX-7を見るたびに、斬新なスタイリングに見とれてました。
もちろん、12Aロータリーエンジンをフロントミッドシップに搭載した走りへの期待も大きかったですが、ゼロ戦のコックピットをイメージしたといわれているデザインに惚れ込んでしまったのです。
同じRX-7とすれ違う時、お互いにリトラクタブルライトを上下して挨拶するといったオーナー同士の仲間意識も楽しみの一つでした。
その後、何台か乗り継いだ後、次に惚れた車がスバルの4輪駆動車「アルシオーネSVX」。(写真→)
これがなかなかいい車で、3.3リッターフラット6エンジンの薄べったい形を活かした独特なフォルム・・・グリーンのカラーガラス、左右のウインドウはルーフに差し掛かるまで湾曲していて窓は下半分しか開かない・・・色は黒。
でかくて重い車体の割りには重心がかなり低い為か、コーナリングが気持ちよく、アクセルのレスポンスも加速感も十分、高速道路でも山道でも思い通りに動いてくれました・・・それまでほぼ2年ごとに車を乗り換えていた私ですが、SVXには飽きることなく10年乗り続けました。
結局私は車のデザイン・・・スタイリングに魅了されるようです。
多くの女性がファッションにこだわる感覚と、男性が車のフォルムにこだわる感覚は似ているのではないでしょうか?
一種の自分のidentityでもあり、自己表現の手段とも思えます。
洋服はお気に入りをいくつか着まわし出来ますが、大半の男性は車を何台も持ってT.P.O.で乗り分け出来ません・・・男性はそれだけ車選びにこだわりがあり、また手に入れれば彼女のように大切にします。
逆に、乗っている車でその人の価値観のベクトルやライフスタイルが想像できます。
ヨーロッパでは、葉巻を吸う人はベンツ、タバコを吸う人はBMW、ノンスモーカーはAudiといった傾向があるそうです。
日本でもなんとなく当たっている気がしませんか?
そして今は・・・学生時代からあこがれ続けていた「Audi quattro」・・・Audi TT、色は黒。
5年前にブッシュ類の寿命などで止む無く手放したSVXへの未練なのか、その後は「車は黒」と決めています。
SVXの次の車を探していた当時、試乗した初代Audi TTの印象は、デザインも全体に丸みをおびて女性っぽく、乗った感じもスポーツテイストは感じられない・・・これはお金持ちの奥様の買物車?・・・まったく興味ナシでした。
しかし、デザインチェンジ後は、精悍でいて知的さも可愛らしさも感じるスタイリング、シートに座ったときの低い視野と小さめで太く一部が直線になっている変形ステアリング、試乗してみても軽快な挙動と安定したパワフル感、耳ざわりでない荒っぽい排気音、路面のでこぼこを適度にシートに伝える足回り・・・ちゃんとスポーツカーの作りになってるではないですか!
瞬間的に、昔からの車好きの血が蘇ってしまい、その日に契約してしまいました。
車だけでなく、何か身の回りにこだわりがある人は、自分のライフスタイルにも必ずこだわりがあるものです。
「こだわり」を忘れると影の薄い人になってしまうと私は思うのです。
何かしら「こだわり」を持ち続けること・・・それは年齢を超えて魅力ある人間であり続ける為の必須条件だと思います。
あなたの「こだわり」・・・なんですか?
