「白いもの」・・・身の周りの白いものを探してみてください。
白といっても、微妙に白さが違いますよね?
赤みがかった白もあれば、青っぽいもの、壁紙のようにベージュっぽいもの、再生紙のように少々茶色っぽいもの。
我々は室内の照明の光がその物に反射する光を見ているのですが、それぞれの物が固有の色成分の光を吸収するので微妙に違う色に見えるのです。
赤いものは、赤以外の光を吸収して赤色の光を多く反射させるので赤く見えます。
同じ白い食器でも、蛍光灯の下、白熱電球の下、太陽光では白の見え方が変ります。
これは、光源の光の白さ(色温度)が違う為に、光源から食器に反射して目に入ってくる光の白さが変るからです。
一般的には、白熱電球の下では赤っぽく見えて、蛍光灯ではより青っぽいの色に見えます。
スーパーの肉や魚売り場で商品に当てる照明に白熱電球をよく使っているのは、肉の赤みを強調して新鮮に見せるためです。
でも、肉を買って帰ってきてキッチンの蛍光灯の下で見ても、色の違いはわかりませんよね?
これは、場所毎の環境(照明の色温度)が変わっても、肉の色は肉の色として人間の脳が補正をしてしまうからです。
色順応というそうですが、人間ってホント良く出来ていますよね!
もっとすごいのは、人の目の網膜には中央部分しか色を感じる細胞が無い・・・つまり視線の正面のものしか色を認知できないはずなのに、視野の端にあるものの色もなんとなく分かりますよね・・・これも一回正面で見て色を認識した後は、視線からはずれても脳で色を記憶しているからだそうです!
一回も見たことが無い物が視線からはずれた所にあった場合、何色かは解らない・・・白黒の物体にしか見えないことになります。
ちょっと不思議でよね!
話は「白さ」に戻りますが、
日本人は青っぽい白を好みますが、欧米人は日本人が見たらかなり赤っぽい白を「白」と認識します。
それに合わせて、テレビやコンピューターディスプレイの「白」の設定は、一般的に日本向け製品では色温度9300K、欧米向け製品では6500K付近に設定して出荷しています。
ちなみに、晴天の正午の太陽光は6500K、夕日や朝日は2000K、白熱電球は3300K、昼光色蛍光灯は6500K、昼白色蛍光灯は5000Kと言われています。
映画やアニメなどのDVDは、元のフィルムの色ではなくテレビの色温度に合わせて作品の色調を調整しているそうです。
海外で入手したDVDなどを日本のテレビで見るときは、白色だけでなく本来の色味とはだいぶ違った映像を見ているかもしれません。
アニメの主人公が着ている服が、ピンクなのか、グレーなのか・・・そのぐらい差がありますので、機会があったら違ったテレビやディスプレイで観るのも面白いかもしれません
「光」はかなり奥深いものがあります。
色彩工学などの学問としてもありますし、インテリアやファッションでも重要な要素ですし、人の精神状態にも大きく影響するようです。
マッサージやアロマといったリラックスの手法に加えて、今後はライティング・リラクゼーションなるものが流行るかもしれませんね!